22%越えが雑酒として商品化!
酒税法上の清酒枠の度数(21.9%)を超える、アルコール度数22%の純米規格の山廃がこの雑酒白ラベル!
26BYに初めて22%を超えるお酒が出来上がり、そのお酒を上槽する直前、蔵内では もろみ加水 して度数を落として清酒としてリリースするか、それともそのままリリースするか検討されました。
が、純米規格の酒造りで22%ものアルコールが出ることは非常に珍しく、今後もこのような機会にいつ恵まれるかわからないということから、”清酒”ではなく”雑酒”としてリリースされることになりました。
元々商品としてある完全発酵タイプの「白ラベル」の雑酒バージョンとしての登場となりましたが、このお酒こそ超完全発酵と言えるでしょう(笑)
そして、このようなお酒が出来てしまうのも玉川らしいところですが、そのお酒を雑酒という選択肢でリリースしちゃうところも玉川らしいところです。
香りには芳醇さ。
麹由来の栗香にスモーキー感も感じられます。
口当たりは濃密なエキス感のあるアタック。
密度感のある旨みの塊的な印象に、ボリュームのある酸。
醪日数が長かったこともあり、度数からイメージする程のアルコール感や重さは感じませんが、ビター・ドライ・スモーキーな要素を伴う複雑味のある味わい。
まとまり良いとは言えませんが、思いのほか米の旨みも感じられ、嫌なトゲトゲしさは感じられず、意外に飲めてしまします。
とは言うものの、現状で飲んでも非常に興味深いですが、長期間の熟成を経て本領が発揮する味わいなことは間違いないですね。
登酒店HPから許可をいただき掲載しています