軽快なのに旨みのある花巴!
美吉野醸造が新たな試みに挑戦するお酒として、27BYに初めてリリースした『NEW HANATOMOE』。
このお酒は、酵母無添加の山廃ながらも、生原酒で低アルコールに仕上げられたもの。
通常の花巴の酵母無添加タイプの仕込みでは、モロミの温度管理を行わず、吉野の風土が造り上げる味わいを感じて頂くことが、酵母無添加の良さだと考え、花巴の特徴でもある上質な酸を表現する手段であると考えられています。
このお酒は、通常の酵母無添加の造りとは違い、現代の冷蔵技術に頼ることで、その環境でしか生み出せない、低温でもモロミ管理を行った時の美味しさを追及したものです。
香りは比較的穏やか。
爽やかなラムネ的なニュアンス、麹由来の要素も少々感じられます。
口当たりは瑞々しく軽快。
軽快でありながらも、花巴らしい柑橘系のしっかりとした酸がイキイキと感じられ、爽やかな甘酸っぱさのある味わい。
度数が低いことで、花巴らしからぬ飲み心地の良さはありつつも、山廃らしいコクやリッチなエキス感も楽しめるバランスとなっています。
従来の花巴ファンには物足りなく感じられるかもしれませんが、酸味が効いていることで、食事にも合わせやすく、新たな食中酒としての可能性を感じるお酒となっています。
新酒の状態では、瑞々しさや軽快さにやや酸が先行しますが、時間の経過と共に、飲み心地の良さにふくよかさが加わり、よりまとまり良い味わいとなっていきます。
登酒店HPから許可をいただき掲載しています