風の森的燗酒提案!
25BYから新たなカテゴリーとして商品化された、「風の森」の新たなコンセプトを持つ、新しい試みの商品がこの”ALPHAシリーズ”。
従来の「風の森」の枠を越えて目標を定め、独創的な技術で日本酒の可能性を追求することがコンセプトとなっています。
この”TYPE5”のテーマは、「燗SAKEの探求」。
このTYPE5の醸造にあたり、風の森が技術的に追求したのは、いかに温める事で変化する日本酒を造ることができるか?というところ。
変化する為には原酒の持つ味わいの幅を持たせ、複雑味のあるものである必要があると思い、”乳酸発酵の利用”と”貴醸酒仕込”に着目。
日本清酒発祥の地、奈良菩提山正暦寺における菩提もとの醸造や古来より乳製品製造に利用されてきた乳酸菌(Lactococcus Lactis)を利用
し、乳酸発酵を行う工程とその後に風の森7号酵母を育成する2 つの工程により酒母を育てる、油長酒造が独自に考案した”双醸もと”という酒母を採用。
天然乳酸発酵の工程を酒母のプロセスに用いることで、乳酸菌の紡ぎだす産とアミノ酸が、酒質に複雑味と幅を与えています。
また、仕込水の代わりに部分的に日本酒を用いることで、自然な甘みを演出し、立体感を与えます。
その用いるお酒に10年古酒(20BY醸造の普通酒)という年月を重ねた日本酒を用いることで、積層状に重なる奥行きが表現できました。
この”VER.3”は、「しおり方式」という平安宮中の酒造司で造られた御酒の醸造方法を採用。
仕込んだお酒を汲水代わりに仕込み、これを繰り返すという手法となり、今回の”VER.3”では、仕込みに用いる日本酒に、前回醸造した”VER.2”を10年古酒と共に用いることで、TYPE5をTYPE5で重ねるという形となっています。
色調はほのかな琥珀色。
香りは比較的穏やかで、少々ラムネ的な要素も感じられます。
口当たりには爽やかさがあり、火入酒ながら少々微発泡感も。
ややボリューム感を感じる飲み口となっています。
甘やかでジューシーな味わいに加え、少々複雑味のあるコクや旨みが感じられる味わいです。
蔵推奨の温度帯は30~35度ですが、個人的には40~45度くらいでも燗酒らしさがでて、美味しいと思います。
温度を上げることで、香りがふくよかになり、酸味が際立ってきます。
飲み口が柔らかく、ふっくらとした旨みがより感じられる味わいに。
冷酒・常温でも十分に美味しいですが、温度を上げることでの変化も醍醐味のひとつ。
是非お好みの温度帯でもお試しください!
燗酒としても楽しめるよう設計されたTYPE5のボトルにはサーモシールを添付されています。
シールは35℃前後で変色しますが、燗をつける容器の厚さ等によって中身のお酒との温度差がありますので、あくまで目安としてお楽しみください。
35℃を超える辺りから甘さがおだやかになり、酸が際立ち、締まりが良くなってきます。
登酒店HPから許可をいただき掲載しています